
ドッグフード専門家である筆者が徹底的に調査・比較した結果、カナガンとアカナには明確な違いがあることがわかりました。
どちらも高品質なプレミアムフードとして人気ですが、小型犬により適しているのはカナガンです。
消化吸収のしやすさや粒サイズ、原材料のシンプルさにおいて、小型犬の体質や生活スタイルに合った設計がされています。
本記事では、カナガンとアカナそれぞれの原材料や成分、価格、安全性などを専門的に検証し、特に小型犬を飼っている方がどちらを選ぶべきか、明確にお答えします。
カナガンとアカナの違いを正しく理解し、愛犬にベストな選択ができるよう、専門家の視点から自信を持って解説します。

カナガンとアカナをどちらも愛犬に与えた経験のある筆者がずばり小型犬に与える際の選び方をお伝えします。
- カナガンとアカナの基本的な違い(原材料・成分・価格・粒サイズ)を明確に比較できます。
- 食いつきやアレルギー対策、涙やけなど小型犬に多い悩みに対して、どちらが適しているかがわかります。
- 小型犬にはカナガンがより向いている理由を、専門的な根拠とともに理解できます。
- 実際の口コミや使用感から、愛犬に安心して与えられるのはどちらか判断できます。
カナガンとアカナを特徴や価格など基本で比較!

カナガンとアカナの基本的な違いをわかりやすく比較します。
素材のこだわりやブランドの背景、価格帯や手に入れやすさなど、日常的に購入し、使う際に知っておきたいポイントを専門家の視点で押さえました。
カナガンとアカナ、それぞれの魅力と差異を明確にし、小型犬オーナーにとってどちらがよりコストパフォーマンスに優れ、継続しやすい選択となるかを示します。
カナガンとアカナの特性を比較
カナガンの商品特性

カナガンは創業者であるエディー氏が小さなペットショップの経営からドッグフードメーカーへ転職した際に、利益優先の粗悪な品質に疑問を持ち、自らドッグフードを開発したのが始まりです。

歴史あるグレインフリー
カナガン創業者のエディー氏は「本当に良いドッグフード」を目指し、世界中のペットフードを研究した結果、穀物不使用の「グレインフリー」が犬にベストであることに行きつきました。
今ではプレミアムのドッグフードといえばグレインフリーが主流ですが、カナガンは20年も前からグレインフリーを開始した、まさにグレインフリーの先駆者なのです。
カナガンは現在、世界中に輸出されておりイギリスを代表とするドッグフードとして人気を集めています。
トップクラスの工場で生産
カナガンはヨーロッパの中でもトップクラスの品質を誇る専門工場で製造されています。
その工場は非常に厳しい基準である「欧州ペットフード工業連合(FEDIAF)」をクリアーしています。

原材料は地元のイギリスにこだわり、メーカーが提携の生産者を常に監視できる体制を取って高い品質を維持しています。
プレミアムフードとして危険な人工添加物は使用せず、アレルギーを起こしやすい穀物や牛肉なども使用していません。

アカナの商品特性

アカナはカナダにある「チャンピオンペットフーズ社」が扱う2つのブランドの1つです。
- 価格を抑えた普及版の「アカナ」
- 最上級グレードの「オリジン」
チャンピオンフーズ社はこのツートップのブランドをそろえたメーカーです。
2つのブランド共にヒューマングレードで無添加である信頼の品質です。
異なる点は原材料の種類や数、生産工場の違いです。
最高級のオリジンは肉含有率が85%と高く、6種類の新鮮な肉や魚を組み合わせ、加工肉は使用しません。
対してアカナは肉含有量が50~75%若干少なく、肉は生肉以外にミール(家畜の全体を加工したもの)を使う事です。
ただし、量販店で販売されている低品質なミールと異なり、人間が食べられるヒューマングレードの高品質なミールです。
肉の種類は短種の物から最大で5種類を組み合わせてバランスさせています。
ではアカナはオリジンより悪いのか?
というと、一概にそうとは言い切れません。
原材料の種類が多いと、それだけ様々なアレルギー物質にヒットしてしまう可能性もあるのです。
また、肉の含有率がオリジンのように85%も高いと、活動量の少ないワンちゃんの場合、カロリーオーバーやたんぱく質の摂り過ぎになってしまうこともあります。
その点、アカナは日本のワンちゃんに適した栄養バランスとなっていることと、お求めやすい価格で人気があるのです。
アカナの種類

アカナは実に20種類以上のバリエーションを持っています。
- 年齢別、スポーツドッグ向けなどの目的別。
- 鶏肉メイン、魚メイン、ラム肉メインなど主原料+副原料の肉類を組み合わせた物。
- ラム肉、カモ肉、魚など短種の肉類で野菜や果物と組み合わせた物。
このように様々なユーザーニーズに合わせた種類を持っています。
そのため、特定の食材にアレルギーがあれば、それを避けた種類を選べる利点があります。
アカナの品質
自社生産と地元の原材料を使用

アカナは自社で管理できる地元のカナダ産の原材料にこだわり、新鮮で安心できる原材料のみを使っています。
まるごと食べる自然の食事を再現

犬が野生だったころ食べていた食事を再現するため、肉や内臓まで自然で食べる比率をそのまま再現した原材料の比率としています。
グレインフリーで低GIを実現
自然界の食事では血糖値を急上昇させる炭水化物を含む食材はありません。
そこでアカナは小麦・トウモロコシ・米・ジャガイモなど高GI食材を一切使用していません。必要な植物性の成分は野菜や果物で補っています。
カナガンとアカナの原材料を比較
今回はカナガンで最も人気のあるチキン、アカナで最もスタンダードで小型犬に適した「スモールブリード」を比較の対象としました。
| ブランド | 原材料 |
|---|---|
| カナガン チキン |
チキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル3.1%、乾燥卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン硫酸、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニス、コロハ、ミネラル類(鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D3、E) |
| アカナ | 新鮮鶏肉(12 %)、鶏肉ミール(12 %)、七面鳥肉ミール(12 %)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆、鶏脂肪(5%)、新鮮鶏臓器, (レバー、ハツ、腎臓)(4 %)、ニシンミール(4 %)、新鮮全卵(4 %)、新鮮丸ごとカレイ(4 %)、ニシン油(2 %)、日干しアルファルファ、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、新鮮鶏軟骨(1%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ添加物(1kg中):添加栄養素:亜鉛キレート:100mg畜産学的添加物: 腸球菌フェシウム |
カナガン(チキン)とアカナの主原料の違いは以下の通りです。
- カナガンが生チキン+乾燥チキン
- アカナが鶏と七面鳥
どちらのフードも必要な栄養の摂取とバランスのため、魚・豆類・果物・野菜などを組み合わせている点は共通しています。
カナガンは新鮮な生チキンの比率が多く、アカナは鶏と七面鳥など多くの素材から栄養が取れるようになっています。

どちらも一長一短なので、甲乙は付けがたいのですが、家の愛犬に与えた感触では、カナガンの方が食べ残しや食べ飽きが無かったです。
カナガンとアカナの成分を比較
| ブランド | 成分 |
|---|---|
| カナガン チキン |
タンパク質29%以上、脂質15%以上、粗繊維5.25%以下、灰分11.25%以下、水分9%以下、オメガ6脂肪酸2.8%、オメガ3脂肪酸0.9%、カルシウム1.86%、リン1.42%、エネルギー(100gあたり)376kcal |
| アカナ | 粗タンパク質:31%、粗脂肪分:17%、粗繊維質:5.05%、灰分:7%、カルシウム:1.4%、リン分:1.1%、水分:12%、オメガ6脂肪酸:2.6%、オメガ3脂肪酸:1.0%、カルシウム:1.4%、エネルギー378kcal/100g |
ほぼ近い原材料を使用しているカナガンとアカナですが、若干カナガンの方が高たんぱく、低カロリーになります。(カナガンのタンパク質をアカナと同じ粗たんぱくに換算すると33%)
カナガンとアカナの粒サイズを比較

カナガンは直径が1センチ、アカナは直径が1.2センチでアカナの方が若干大きいです。
アカナは厚みが薄いので食べやすさに大きな差は無いと考えて良いでしょう。
ただし、大きな注意点があります。
その他のシリーズは直径が1.5センチくらいあります。厚みもスモールブリードの3ミリから5ミリへと厚くなります。
(見た目では4倍くらいの質量がありそうです)
その理由で、スモールブリード以外は小型犬に向いていないのです。

愛犬が小型犬であればスモールブリードを選択して、中・大型犬はスモールブリード以外を選ぶと良いでしょう。
カナガンとアカナの対象の犬種で比較
カナガンは「すべての犬種・成長段階に対応」とされますが、特に小型〜中型成人犬向けに栄養バランスが設計されています。消化に配慮されつつ、活動的な犬のエネルギー需要を満たします。
アカナは対象を幅広く想定しており、パピー・アダルト・シニア・ライト体型向けなどライフステージ別ラインが揃っているため、愛犬の年齢や体格、ライフステージに応じて調整しやすいです。
複数の選択肢からぴったり当てはまるものを選びたい飼い主には、アカナの方が柔軟性があります。

ただし、小型犬用に粒サイズが小さいのはスモールブリードとパピー用くらいなので、実質、小型犬におすすめなのは、カナガンになります。
カナガンとアカナの価格を比較
| ブランド | カナガン チキン |
アカナ Sブリード |
|---|---|---|
| 内容量 | 2kg | 2kg |
| 通常購入 | 5,038円 | 5,236円 |
| 定期1袋 2回目~ |
4,534円 | なし |
| 体重3kg犬 1日給餌量 平均値 |
60g | 55g |
| 体重3kg犬 1日餌代 平均値 |
136円 | 145円 |
カナガンとアカナを口コミやアレルギー対策など詳細で比較

カナガンとアカナの口コミを比較

口コミ全体の傾向として、カナガンは「食いつきが良い」「お腹の調子が安定した」「涙やけが改善した」という声が多数見られます。
特に小型犬を飼っているユーザーからの評価が高く、「粒が小さくて食べやすい」といったサイズ感の良さに言及する声も多くあります。
対してアカナは「品質が非常に高い」「原材料が豊富で安心」といったプラス評価が多い一方、「うちの犬には合わなかった」「下痢になった」という声も一定数見受けられます。
アカナはたんぱく質量が高く、原材料が多いため、体質に合わない犬もいるようです。総合的に見ると、小型犬には安定した口コミが多いカナガンの方が安心して選べます。
カナガンの口コミ
よく毛艶、毛並みがいいと言ってもらえます特別なことは何もしてないんだけど『カナガン』食べてるおかげかな
口コミ引用元:インスタグラム
当方のトイプードルが目ヤニ&その臭いが凄く、色々なドッグフードに変えて試しておりました
(ロイヤルカナン、モグワン、K9、オリジン等…)
こちらのドッグフードを試したところウチのにドンピシャだったようで、2ヶ月程で目ヤニが出なくなりました!臭いも無くなりました!
たまたま体質に合ったのかも知りませんが、ドッグフード難民から解放されてホッとしております。感謝!口コミ引用元:Amazonカスタマー
アカナの口コミ
基本のカリカリをヒューマングレードのものにしたく試しにアカナを買ってみたらすごい食い付きいいしばらくは今のカリカリ(ニュートロ)とブレンドしてみよう pic.twitter.com/VHfg2KOHkN
— ボーダーコリーのルビー (@BORDER_Ruby622) August 2, 2023
パピー用からずっとアカナで今回成犬用にこちらの商品に変えました。
変わらず大好きで飛びついて食べ、完食です!
毛艶も良く、便も匂わない。健康。
賞味期限が気になっていましたが、一年以上あり安心しました。口コミ引用元:Amazonカスタマー
カナガンとアカナの食いつきを比較
小型犬の飼い主にとって、食いつきの良さは継続の鍵となります。カナガンはチキンを主原料とした香ばしい匂いと、小粒設計により食いつきの良さで高評価を得ています。
実際に「食が細かった犬が毎回完食するようになった」「おやつより喜ぶ」といった声も見られます。
一方アカナは、原材料のバリエーションによって好みが分かれる傾向にあります。肉中心で風味が強いため「よく食べる」という犬もいますが、「においが強すぎて食べない」という声もありました。
特にシニア犬やグルメな小型犬にはやや不向きな場合もあるようです。迷ったときは、より食いつきに安定感のあるカナガンをおすすめします。
カナガンとアカナのアレルギー対策を比較
アレルギー対策という観点では、カナガンは穀物完全不使用(グレインフリー)であり、また原材料がシンプルに絞られている点で安心です。
小麦・トウモロコシ・大豆といったアレルギーを引き起こしやすい食材を含まず、チキンベースでアレルゲン管理がしやすくなっています。
アカナもグレインフリーのラインナップがありますが、多様な肉・魚・植物性成分を含むため、アレルギーの原因となる食材を特定しにくい面があります。
特に体質が敏感な小型犬の場合、シンプルな設計でアレルギーリスクを抑えたカナガンの方が安心して選べるドッグフードです。
カナガンとアカナの涙やけ対策を比較
涙やけは小型犬によく見られる悩みの一つで、ドッグフードの影響が大きいとされています。
カナガンを与えてから「涙やけが改善した」と感じる飼い主は多く、主に添加物不使用・低糖質・グレインフリーであることが好影響と考えられます。
実際に涙やけ対策を目的としてカナガンを選ぶ方も多くいます。一方、アカナもナチュラル設計で人工添加物を使用していないため悪くはありませんが、原材料が複雑なぶん体質に合わない場合があり「改善しなかった」という意見も見られます。
涙やけの悩みがある場合は、カナガンの方が効果を感じやすい傾向にあります。
カナガンとアカナの安全性を比較
どちらも信頼のおける製造環境で作られており、安全性は高い水準にあります。
カナガンはイギリスのFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の厳格な基準を満たし、人間用と同等レベルの原材料を使用しています。また人工保存料・香料・着色料は一切使用していません。
アカナもカナダの自社キッチンで製造され、トレーサビリティが徹底されている点は高評価です。ただし、アカナは使用される原材料の種類が多いため、個体差による不適応リスクが若干上がる場合も。安全性の面では両者とも非常に高い水準にありますが、
小型犬に限ってはより体質に合いやすいカナガンが無難と言えます。
カナガンドッグフードとアカナの比較まとめ(おすすめ)

・食いつきの良いフードを探している
・小型犬である
・体重管理を行いたい(肥満が気になる)

・比較的活動量が多い
・アレルギーで特定の肉類だけを摂取したい(中型犬~大型犬)
・中型犬~大型犬(スモールブリード以外)

カナガンとアカナを両方とも愛犬に与えたことがある経験では、カナガンの方が食いつきや飽きが無く、長く続けられるように感じました。
ただし、1匹の固有の特性なので、ワンちゃんによって変わってくると思います。
そのため、1袋ずつ試して愛犬の反応を見て決定しても良いと思います。


よく毛艶、毛並みがいいと言ってもらえます特別なことは何もしてないんだけど『カナガン』食べてるおかげかな
当方のトイプードルが目ヤニ&その臭いが凄く、色々なドッグフードに変えて試しておりました
